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※イラスト図面化 長崎電気軌道(株)1987-2005 承認済

原爆被災車両の部品再生で生まれた
復興輸送車

戦災復旧車 自社製

1次車(2代目45号、2代目49号、2代目51号)

2次車(2代目53号、2代目57号
2代目2号、3代目21号)


profile

車種

木造単車

両数

7両

自重

7,5t

定員

46人

全長

8,420mm

全幅

2,280mm

全高

3,360mm

コントローラー

a.GE-B18 b.WH-B18L

台車形式

Brill21-E

車輪径

787mm

モーター形式

a.GE-54 b.WH-506

モーター出力

17,5kw×2

歯車比

a.67:14 b.90:14

ブレーキ

手動・電気

改造年

昭和21〜24年

改造メーカー

自社(蛍茶屋車庫)

在籍期間

昭和22年〜昭和44年

在籍年数

通算7〜21年

a.2代目2号、3代目21号   b. 2代目45号、2代目49号、2代目51号、2代目53号、2代目57号

解説

誕生
※2.昭和20年8月の原子爆弾炸裂により16両を焼失、戦後、生き残った車両の整備を終えたが、路線の復旧とともに車両不足になってきたため、車両の補充・迅速な増備が必要となった。しかし戦後の物資不足のため、原子爆弾投下により焼失した16両の※4.被災車両の台車と電気機器類を可能な限り再生して車体を新造したもの。62形の新造以来途絶えていた、長崎電気軌道の車両製造技術が再び動き出した。
昭和22年9月の2代目45号、翌23年2月に2代目49号、5月に2代目51号、9月に2代目53号。昭和24年3月に2代目57号と、※2.平均4ヶ月に1両のペースで新造され、更に※5.昭和24年5月の天皇御巡幸とザビエル400年祭で混雑が予想されたため、三菱製の3両と共に最後の2代目2号、3代目21号の2両が完成し、2年間に合計7両が自社の蛍茶屋車庫で誕生した。
特徴
※2.車体は40形を基本とし、再び2段屋根に戻った。全長が190mm大きく、高さが変わっただけで、外観上はかなり類似していた。
※2.新しい形式や番号を与えられる事なく、焼失車の台車番号を踏襲したが、物資不足の中生まれた車両の為、車体形状と番号が一致しないものとなった。しかし、資材不足や被災状況により、必ずしも全ての部品を元車両から流用したという訳でもないようだ。 部品流用の為、コントローラー、電動機、歯車比が異なっていた。
※4.最初の3両(※9.外見上の違いから当サイトでは1次車と称している)では幕部にあった明かり窓が、※9.2次車では板に変えられ、特に2代目53号は板を1枚貼っただけのものになった。40形62形で採用された、側扉とステップの隙間を塞ぐ、可動式の塞ぎ板も資材不足から省略されていた。
その後
焼失車の部品を再生した事と、物資不足の時代に急造され、さらに戦後復興輸送に酷使された車体は老朽化が急速に進み、登場から僅か7年目の昭和31年に3代目21号の車体を戦前生まれの40形42号のものに乗せ替え、4代目21号に。
さらに、※5.ボギー化推進の為、大量購入された明治生まれの木造ボギー車160・170形入線と入れ替えに昭和34年5月に2代目51号を、近代的な360形と入れ替えに昭和37年3月に2代目49号・2代目2号の2両を廃車。
昭和40年7月に2代目45号を車体更新車の2代目127号のものに乗せ替えて3代目45号へ。
昭和42年には500形ボギー車と入れ替えに2代目57号が廃車。
最後までオリジナル車体で活躍した2代目53号は、昭和42年1月に車体更新車の2代目4号の台車に乗せ替えて3代目4号へ。昭和44年6月10日。
長崎最後の木造単車として廃車解体され幕を閉じた。
※4.戦後復興輸送で活躍し、ボギー車の登場により、全車が車歴21年という短命に終った。
塗装の変遷
緑一色塗りで登場。
昭和28年頃には現在の標準色と同じ、クリームとグリーンのツートンカラーに塗り替え、ただし、前面は現在と異なり、V字形の湘南電車スタイルであった。昭和37年頃からは、前面のV字形塗り分けが無くなり現在のクリームとグリーンのツートンカラーで活躍した。
集電装置の変遷
登場時はポール集電のシングルポールで登場し。
その後、昭和28年10月にビューゲル化され、廃車まで活躍。なお、ビューゲルは車体中央でなく、片側のポール取り付け位置に付いていた。


参考文献
※1.THE TIGHT COUPLAR47号(京都鉄道趣味同好会 昭和27年10月19日発行 「長崎の電車」 田栗優一氏)
※2.鉄道ピクトリアル41号 昭和29年12月号(私鉄車両めぐり18 昭和29年10月発売 長崎電軌 田栗優一氏)
※3.長崎電気軌道株式会社 40年誌(昭和29年10月20日発行)
※4.鉄道ピクトリアル275号 昭和48年2月号(私鉄車両めぐり95 昭和48年1月発売 長崎電気軌道 田栗優一氏)
※5.長崎電気軌道株式会社 五十年史(昭和42年4月1日発行)
※6.長崎電気軌道株式会社 ふりかえる二十年のあゆみ(昭和60年8月20日発行)
※7.長崎「電車」が走る街 今昔(平成15年6月8日発売 田栗優一氏著 JTBキャンブックス)
※8.日本路面電車同好会 梨森武志氏の調査による
※9.当サイト独自の見解、分類


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