長崎の路面電車車両史研究の歴史


当サイトの基礎となっているのが、昭和20年代から、諸先輩のファンのみなさんが独自に調査されまとめられた長崎の路面電車の車両史研究の文献類。ここでは、それに敬意を評し、また、みなさんが長崎の路面電車の車両史研究をされる際のご参考になればと、年代別に一覧にまとめてみました。
これらの参考文献は本文中にも引用部分を明記しています。

1952年(昭和27年)10月19日発行 THE TIGHT COUPLAR47号
京都鉄道趣味同好会
 
 長崎の電車
 田栗優一氏
長崎の路面電車車両史をまとめた「元祖」がおそらくこれだと思われます。
まだ鉄道雑誌創刊前、鉄道友の会も産声を上げていない頃。

長崎電気軌道に入社されたばかりの田栗氏が、それまでの研究過程をまとめた貴重なものです。当時はまだ単車が主体で、ボギー車は200、211形しかいない時代でした。
1954年(昭和29年)10月発売 鉄道ピクトリアル 41号(12月号)
私鉄車両めぐり
 
 長崎電軌
 田栗優一氏
鉄道雑誌に長崎の路面電車車両史をまとめた、おそらく最初の記事と思われます。鉄道ピクトリアル創刊5年目、私鉄車両めぐりシリーズ18社で登場というのは田栗氏の研究が認められていたせいでしょうか?1形から当時の最新形である300形までが紹介されている。
この記事では11形・13形はなぜか1形の一部として紹介されている。
1954年(昭和29年)10月発行 長崎電気軌道株式会社
40周年誌
(非売品)
田栗優一氏
長崎電気軌道株式会社の戦後初(戦前に十年誌が発行されている)の社史をまとめた1冊。非常に簡単ではあるが、当時の最新形300形などについて書かれている。十年誌には車両の記述がほとんどなく、社史で最初にまとめられたものと言える。
1967年(昭和42年)4月1日発行 長崎電気軌道株式会社
50年史

(非売品)
田栗優一氏
長崎電気軌道株式会社の3冊目の社史。前回の40年誌に比べ大幅にページ増、豪華となり、これをもって、創業時からの50年の歴史を知ることができるようまとめられている。今回初めて37ページを割いて車両史を紹介、各車両の経歴なども詳しく紹介されている、これはひとえに、田栗氏の長年の車両史研究の成果と言える。当時500形も登場していたはずだが間に合わなかったのか370形までの紹介となっている。
1973年(昭和48年)10月発売 鉄道ピクトリアル 275号
私鉄車両めぐり
95 
長崎電気軌道
 田栗優一氏
前紹介から19年。800形まで登場し、ボギー車の時代を迎えた昭和48年の現役車両と歴代車両史をまとめたもの。長崎電軌に入社後20年以上経過した為か、以前の文献に比べ、新たな記述が大幅に増えている他、内容の完成度も非常に高いものに仕上がっています。
1983年(昭和58年)3月20日製作 長崎電気軌道全車両履歴表
梨森武志氏
東京生まれ、在住でありながら、学生時代より長崎電気軌道を多方面から研究されておられる、日本路面電車同好会の梨森氏がまとめた、履歴表。田栗氏がまもめられた50年史の履歴表をベースに、氏独自の調査や参考文献を基にさらに完成度を増したもの。50年史以降の登場車両については完全に氏独自の調査によるものだ。
1984年(昭和59年)10月発売 長崎電軌現役車両1984
崎戸秀樹
当サイト作者の自主制作・自主流通による書店販売著書処女作。
これまでの車両史研究にはなかった「現役車両」にスポットを当て紹介した1冊。くわしくはこちらを参照。
1985年(昭和60年)8月20日発行 長崎電気軌道株式会社
ふりかえる20年のあゆみ

(非売品)
田栗優一氏
50年史の発行から20年。同社の電車開通70周年記念事業の一環として編纂された50年史の続編と言うべきもので、昭和40年〜60年の歴史をまとめている。この20年で50年誌と同等のボリュームの社史が出来上がったのは、いかにこの間が同社にとって激動の20年であったかと言うことと、この間の同社の記録保存の良さを関心させられる。車両史については36ページの本編で各車を紹介している他、軽快電車などをより詳しく紹介している。
1987年(昭和62年)12月発売 長崎の路面電車
 崎戸秀樹
当サイトの「原作」というべき本。当サイト作者による1形から1300形までの車両史をまとめた1冊。長崎の電車の車両史をまとめた本は今のところ随一の存在。
1989年(平成元年)3月10日発売 鉄道ピクトリアル 509号(3月臨時増刊号)九州・四国・北海道地方のローカル私鉄
長崎電気軌道
 崎戸秀樹
同誌のかつての名物コーナーであった「私鉄車両めぐりシリーズ」が1987年〜地方別に臨時増刊号として発売された。この間、田栗優一氏が一環して執筆されたきた長崎電気軌道編は今回、当サイト作者へ依頼が舞い込み、田栗氏の監修のもと執筆させていただいた。
2000年(平成11年)3月発売 長崎のチンチン電車
 田栗優一
 宮川浩一
田栗氏の著作第1号で、交通問題を研究している宮川氏との共著。長崎の電車の歴史の他、車両史についても田栗氏が執筆されている。

※この他、日本路面電車同好会の会員誌「とろりい・らいんず」各号(梨森武志氏他)、鉄道ファン、鉄道ジャーナル、鉄道ピクトリアル各号についても参照してます。詳細は各形式の参考文献欄に記載しています。

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